×

「何をモチベーションにすれば?」から澤にスイッチを入れた恩師の言葉

[ 2015年7月7日 07:14 ]

<日本・米国>連覇ならず…。涙する有吉の横で笑顔を見せる澤(左)

サッカー女子W杯カナダ大会決勝 日本2―5米国

(7月5日 バンクーバー)
 1年間の空白が、MF澤穂希(36=INAC神戸)を強くした。昨年5月のアジア杯を最後に代表に呼ばれなくなった。「私、W杯でMVPも得点王も獲って、世界一にもなったしバロンドールも獲ったんだよ。これであと、何をモチベーションにすればいいの?」。親しい人に愚痴をこぼし、日の丸を背負うことに執着しなくなった時もあった。

 だが、読売ベレーザ時代の14歳の頃から知る松田監督がINAC神戸の監督に就任。「俺は代表のことは分からない。ただ一つ、澤はもっとサッカーがうまくなれる。俺がその手助けする」と、恩師がかけた言葉にスイッチが入った。サッカーの楽しさを再び思い出すと欲も出てきた。「日本代表の10番はやっぱり特別」。一時は薄れかけた、なでしこへの思いが呼び起こされ、代表に復帰した時は泣きそうになった。だから、控えでも仲間のために全力を注げた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年7月7日のニュース