×

東京V残り6分から大逆転!冨樫監督「勝ち点0が3になった」

[ 2015年4月11日 20:34 ]

ラモス監督率いる岐阜に大逆転勝利を収めた東京V・冨樫監督

J2第7節 東京V4―3岐阜

(4月11日 味スタ)
 J2第7節は11日、各地で11試合が行われ、東京Vが0―3で迎えた後半39分から4点を取るという歴史的な大逆転勝利を収め、5試合連続負けなしで7位に順位を上げた。

 岐阜のFW難波宏明(32)に前半14、19、27分と13分間でハットトリックを決められ、前半を0―3で折り返しながら後半39分からロスタイムを含めた12分間で4点を取り返す大逆転勝利。後半39分、シュートがポストに当たってはね返ったボールをFW平本一樹(33)が得意の左足で押し込むと、43分にはMF中後雅喜(32)が直接FKを沈め、ロスタイム突入後の48分には身長1メートル63のFW杉本竜士(21)が同点のダイビングヘッド。5分が掲示されていたロスタイムが過ぎた51分、平本が再び左足で決めて壮大な大逆転劇はフィニッシュした。

 昨季途中からチームを率いる冨樫剛一監督(43)は「選手が諦めないでゴールを追い続けた結果。勝ち点0が3になった」と疲労困憊(こんぱい)の様子。途中出場で流れを変えたMF永井秀樹(44)は「さすがにここまでの逆転は初めて」と目を丸くして話し、師匠と仰ぐラモス瑠偉監督(58)率いる岐阜との試合に「特別な思いがあった」と打ち明けた。

 だが、勝ったからすべて良しとするわけにはいかない。冨樫監督は「こういう試合をやりたかったわけではないし、前半ミスが重なって0―3になってしまうのは良くない」と話し、中後も「皆が諦めずにやった結果だと思う。でも、奇跡だけどあってはならない試合」。平本はかつて自身がハットトリックしながら敗れた経験を持つだけに「難波の気持ちは分かります」と横浜FC時代のチームメートを思いやっていた。

続きを表示

2015年4月11日のニュース