川又　ハリル監督も視察、宇佐美と代表ＦＷ直接対決で再アピール狙う

名古屋や日本代表のユニホームを着た子どもたちと記念撮影に収まる川又

　代表指揮官に再びアピールする。３日にＪ１第４節の２試合が行われ、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督（６２）はＧ大阪―名古屋（万博）を視察する。親善試合ウズベキスタン戦（３月３１日）で代表初ゴールを決めた名古屋の日本代表ＦＷ川又堅碁（２５）は２日、愛知県豊田市内での最終調整で軽快な動きを披露し、１トップでの先発出場が濃厚。Ｇ大阪の日本代表ＦＷ宇佐美貴史（２２）との直接対決を制して今季初ゴールを決める。

【Ｊ１日程 順位表】

　充実感が全身から漂っていた。Ｇ大阪戦に向けた最終調整で、川又が疲れも見せず精力的に汗を流した。代表デビューとなった３月２７日のチュニジア戦に続いて出場したウズベキスタン戦で国際Ａマッチ初ゴールをマーク。「ゴールを決めるのがＦＷだし（決めたことで）気持ち的に乗ってくる。取りあえず、次の試合に勝ちます」。日本代表で弾みをつけたストライカーが、中２日で迎える一戦でも活躍することを誓った。

　９日間の合宿を終えて疲労があるのは確かだが、西野監督も川又の爆発を予測している。ウズベキスタン戦の翌日（１日）にチームに合流した際、勢いよく監督室にあいさつに来たようで「“試合の後は寝られなかっただろ？”って聞いたら“はい、一睡もしていないです”って返してきた」と苦笑い。「疲れを忘れたままだといいけど…」とジョークを交えつつも「（初得点の）効果があるのか、テンションが高くて雰囲気がある」と数多くの日本代表を育ててきた指揮官は大きな期待を寄せた。

　スロベニア代表ＦＷノヴァコヴィッチが発熱の影響でＧ大阪戦を欠場することが決定的となり、川又は今季初めて１トップでの先発が濃厚となった。その一戦を日本代表のハリルホジッチ監督が視察することになった。対戦相手のＧ大阪にはウズベキスタン戦で同じく初ゴールを挙げた宇佐美だけでなく、東口、藤春、今野と代表勢がそろっている。昨季王者との一戦でリーグ戦今季初得点を挙げれば、再び代表指揮官の目に留まることになる。

　今回の選出は負傷した小林悠（川崎Ｆ）の代表辞退を受けての追加招集だった。それだけに「次、代表に呼ばれるかも分からない。ここで結果を残すことが大事になってくる」と燃えている。今季まだ勝ち星のないチームに白星をもたらすことで、日本代表のサバイバルでも生き残っていく。