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U―22日本 中島2発で連勝!アジア最終予選進出へ王手

[ 2015年3月30日 05:30 ]

ベトナム戦の前半、先制ゴールを決める中島。左は南野

 最終予選出場に王手をかけた。サッカーのリオデジャネイロ五輪1次予選は29日、マレーシアのシャーアラムで第2戦があり、日本はベトナムに2―0で勝った。前半43分に先制点を挙げたMF中島翔哉(20=FC東京)が試合終了間際にも追加点を挙げ、勝ち点を6に伸ばした。日本は31日の最終戦でマレーシアと対戦。引き分け以上で来年1月のアジア最終予選出場が決まる。

 攻めあぐねる日本を救った。前半43分、ゴール右でボールを受けると、中島はDFともつれながらも中央の南野へパス。ゴール左へ回り込み再度ボールをもらうと、左足でゴールに突き刺した。後半ロスタイムには右サイドの浅野からパスを受け、GKのタイミングを外し、コースを狙い追加点を決めた。「シュート練習でやっているので。落ち着いていましたね」。事もなげに言った。

 出場3試合連続得点となり、MFを主戦場としながらもFW鈴木を抜いて手倉森ジャパン最多の13得点。マルチゴールもチーム最多の4度目となった。試合前にスコールがあり、「軟らかいので滑ることもあった」とピッチは劣悪。ベトナムは5バックで守りを固めてきた。それでも、1メートル64の小柄なアタッカーが相手ゴールをこじ開けた。

 1月のアジア杯にはA代表の練習パートナーとして帯同。大会前の練習試合で得点し、清武、乾らを驚かせた逸材だ。モットーは楽しむこと。「トップの選手は楽しんでやっている。(バルセロナFW)メッシも週2回試合があっても出たいと言っている」と話す。だからこそ向上心も人並み外れる。宿舎の部屋では暇な時間を見つけては筋トレに精を出す。11日のミャンマー戦では4得点したが満足せず。ポジショニングを修正するため、離日前の4日間で二度三度と映像を見直し、今予選に臨んでいた。

 海外組は久保が無得点のまま後半10分に交代。この試合を最後にチームを離れる南野も2試合連続得点はならず後半36分に交代した。主役の座を海外組から奪った背番号10は「(2得点は)うれしいですけどまだ質が低い。次はしっかり楽しんで。ゴール、アシストして勝てるように、準備したい」と勝負の3戦目を見据えた。

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2015年3月30日のニュース