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やっぱり大黒柱だ!本田“新鮮組”に貫禄の1得点1アシスト

[ 2015年3月28日 05:30 ]

<日本・チュニジア>後半33分、岡崎(左)のゴールをアシストした本田は抱き合って喜ぶ

キリンチャレンジ杯 日本2―0チュニジア

(3月27日 大銀ドーム)
 監督は代わっても主役は代わらなかった。後半15分に香川とともにピッチに投入された本田が1得点1アシスト。“新鮮組”に貫禄の差を見せつけ、ハリルホジッチ監督の初陣を勝利に導いた。

 「いいところにボールがこぼれてきた。DFに当たる可能性もあったけど何とか得点になった」

 1点リードの38分、香川の折り返しがGKにはじかれたところに詰め、左足でシュート。試合を決めた。その5分前には香川のパスを受け、左サイドから岡崎の頭にピンポイントクロスを供給。「良さを出せ」と指示して送り出したハリルホジッチ監督も「本田と香川が入ってゲームのクオリティーが上がった」と最大級の賛辞だ。本田もゴールに絡む役割を果たし「前半の選手と僕に求められているものは違う」とプライドをにじませた。

 10年W杯南アフリカ大会以降は4人の代表監督の下でプレーし、エースであり続ける。秘けつは本田自身が話すように「順応性」の高さだ。岡田監督が率いた南アフリカでは1トップで抜群のキープ力を発揮。ザッケローニ体制ではトップ下として君臨した。アギーレ体制以降はストライカーとして意識改革。「そういうところを取ったら大してスピードも個人技もない」。戦術理解度と状況に合わせた気持ちの切り替えは、本田だけが持つ最大の武器でもある。

 「チームの本当のスタイルはここから。W杯、アジア杯で結局は決めきれずに負けた。気長にどういうふうに変化していくかは待ってもらえれば。我々は監督の指針に向かってやるべきことをやるだけ」

 まだハリルジャパンは始まったばかり。本田は一喜一憂せずに、足元を見つめた。それでも18年W杯ロシア大会へ向けて、まずは良いリスタート。その中心には、やはり背番号4がいた。

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