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U22 南野弾で締めた!リオ五輪アジア予選突破へ7発大勝発進

[ 2015年3月28日 05:30 ]

マカオ戦の後半、攻め込む南野(左)

 16年リオデジャネイロ五輪アジア1次予選が27日にマレーシアのシャーアラム・スタジアムで行われ、U―22日本代表はU―22マカオ代表との第1戦に7―0で大勝した。FW南野拓実(20=ザルツブルク)が手倉森ジャパンの一員として公式大会に初出場して初ゴール。後半18分から約30分の出場だったがアシストも記録し、チームの快勝発進に貢献した。

【試合結果 リオ五輪1次予選】

 チーム最年少がいきなり結果を出した。後半ロスタイム、ゴール前で縦パスを野津田に落としてアシストを記録すると、その1分後、浅野のパスに抜け出して落ち着いて右足でネットを揺らした。「(投入直後は)個人的なフィーリングが合わず、雑なプレーもあったが、アシストできてからは点も取れて良かった」。後半18分に豊川に代わり左MFに入ったが、パスが強すぎて味方に合わないなどミスもあった。しかし、徐々に修正。同32分からはFWに入り得点に絡んだ。

 昨年12月のタイ・バングラデシュ遠征で2試合に出場したが、あくまでも親善試合。手倉森ジャパンの公式戦初出場初得点となった。最高気温10度前後のオーストリアから23日に30度を超えるマレーシア入りしたばかり。暑熱順化も他の選手からは後れを取っていた。この日の気温も35度を記録。「暑い中で、結構ピッチも悪かった」としながらも「仕事をしないといけないと思っていた」と“プロ魂”を見せた。

 1月にC大阪からザルツブルクに移籍した。当初は悪戦苦闘したドイツ語も、練習で使うサッカー用語はほぼ理解できるレベルにまで達した。生活面では自炊にチャレンジ。炊飯器や米、カレーやふりかけを日本から郵送してもらい、孤軍奮闘中だ。サッカーでもチームには若手が多く「日本よりも試合に出してくれという気持ちを周りの選手から感じる」と刺激を受けて自身も成長。代表での結果にもつなげた。

 チームとしても初戦に快勝し、大きな一歩となった。南野は「第1戦で勝てて良かった。無敗で五輪に行けるように一丸となってやっていきたい」。クラブと日本協会との取り決めにより、中1日で迎える29日のベトナム戦を最後にチームを離れる。もちろん勝利を置き土産にする。

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