香川“復活”へ手応え！トップ下で決定機演出

チュニジア戦の後半、攻め上がる香川（左）

キリンチャレンジ杯 日本２―０チュニジア

（3月27日 大銀ドーム）
　ハリルジャパンの下で香川が再び輝きだした。後半１５分に本田とともにピッチに投入されると、トップ下で躍動した。２ゴールに絡むだけではなく、４１分にはゴール前中央から強烈な右足シュートでスタジアムを沸かせると、その３分後には絶妙なタイミングでスルーパス。宇佐美の決定機を演出した。「圭佑くんと流れを変えよう、と話した。個々の特長は出た」と手応えを強調した。

　名指しこそされなかったが、指揮官の就任会見では「選手の何人かは、自分に対する自信を失っている。２～３年前にはもっといい選手だった」と本来のプレーではないことを指摘された。そして「いいプレーをしていたことを忘れてはいけない。勇気づけること、喜びを見つけてあげることが必要だ」と対話路線での再生を明言していたが、わずか数日間で香川のプレーは見違えるほどに変貌した。

　報道陣の「楽しそうにプレーしていた」との言葉に「いや、もうちょっと…」と返した。背番号１０に満面の笑みが戻った時、本当の復活の日が訪れる。