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U21 暑熱対策に「散歩トレ」推奨 敵地での順応も狙い

[ 2014年12月13日 05:30 ]

暑熱対策の一環として“散歩トレ”を打ち出したU-21代表の手倉森監督(右から3人目)

 16年リオデジャネイロ五輪を目指すU―21日本代表は12日、東南アジア合宿をスタートさせた。飛行機トラブルの影響でタイ・バンコク入りしたのは前日深夜となったが早速、精力的な2部練習を敢行。手倉森誠監督(47)は来年3月にマレーシアで行われるリオ五輪アジア1次予選を想定した暑熱対策とアウェー順応の一環として“散歩トレ”を推奨した。 

 東南アジア合宿初日を終え、手倉森監督がユニークなトレーニングを打ち出した。「ホテルで缶詰め(閉じ込め)にするつもりはない。暑さがしんどいという選手がいるなら、普段の生活で慣れていくしかない。散歩とかOK。選手には練習場とホテルを歩いてもよいという話はした」。異例の“散歩トレ”を推奨した。

 A代表では朝の散歩などを除き原則は外出禁止。特に敵地では不測のトラブルに巻き込まれる恐れもあり、細心の注意が払われている。だが「社会人として教えていかないといけないことも多い」という方針の下、練習場とホテルまで約1キロの距離を歩くことを容認。練習以外の日々の生活が五輪1次予選に向けた暑熱対策につながると同時に、外国の空気を吸うことで「敵地での強さを身に付けてほしい」との狙いがある。午後練習後は早速、中島や豊川ら4人が実践に移した。

 チームは航空機材トラブルで前日11日に約8時間遅れでバンコク入り。その10時間後にはFW久保と南野を除く21選手がフィジカルトレに臨んだ。手倉森監督は「(暑熱対策で)毛穴を広げて、(異国の文化に触れて)心も広げて、(五輪の)メダルの可能性も広げる」とドヤ顔。24時間全てを成長の糧とする。

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