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宇佐美 3冠で世界へ!視線はACL制覇“08年の伝説”再び

[ 2014年12月13日 05:30 ]

3冠制覇を誓い、決戦の地へと向かったG大阪FW宇佐美

 3冠を引っさげて世界を驚かせる。G大阪は12日、吹田市内で13日の天皇杯決勝・山形戦(日産ス)を前に非公開調整し、FW宇佐美貴史(22)が今季の全タイトル獲得を宣言した。さらに来季のアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)制覇にも意欲。同リーグを優勝した08年に出場したクラブW杯で、マンチェスター・U相手に壮絶な打ち合いを挑んだ“伝説の試合”を引き合いに、ガンバ旋風を起こすことも誓った。

 今季最後の練習を終えた宇佐美は、静かな口調に確かな自信と決意を込めた。「ノルマとして、3冠を達成したい。常勝軍団の地位を固めるためにも、その後も大事になってくる」。鋭い視線は国内完全制圧の、さらにその先を見据えていた。

 プロデビュー前年の08年。G大阪はACLを制してアジア王者になり、クラブW杯に出場した。準決勝では欧州王者マンチェスターUと対戦。臆することなく真っ向勝負を挑み、3―5で敗れたものの、世界の強豪を大いに慌てさせた。「当時の(マンチェスター)ユナイテッド相手に、あれだけの戦いをした。世界の舞台にしばらく行っていないし、ガンバはそこに立つチームでないといけない。ガンバ旋風を起こしたい」。11年にドイツ1部バイエルンMに移籍し、世界を体感してきたエースが壮大な目標をブチ上げた。

 世界と戦うため、自らの力でビッグクラブに押し上げる。「よりガンバが大きくなるために、まずは3つ取って、来季はリーグやACLといったビッグタイトルを取りたい」。J2優勝の昨季、国内完全制圧の今季をホップ&ステップに位置づけ、来季の大ジャンプにつなげることも誓った。

 もちろん、天皇杯に向けても油断は一切ない。「これまでもずっと一戦一戦のつもりでやってきた。相手をリスペクトしながら、倒すことに集中するだけ」と闘志十分。「表彰台に立っているイメージは持っているし、そうなると思う」と絶対的な自信をにじませた。

 今季2冠は、ともにアウェー用のユニホームで獲得しており、ようやく今回はホーム用を着用。「青と黒」が最もよく似合う背番号39が、6年前に“伝説の一戦”が生まれたスタジアムで世界基準のプレーを見せる。

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