×

セルビア―アルバニアが前半途中で没収試合に 乱闘、乱入で混乱

[ 2014年10月15日 11:37 ]

遠隔操作された飛行物体とともにピッチ上空を飛び交う「大アルバニア」を主張する旗(AP)

欧州選手権予選I組 セルビア―アルバニア

(10月14日 ベオグラード)
 欧州選手権予選で14日、セルビアのベオグラードで行われたI組のセルビア―アルバニアが前半41分で中断され、そのまま没収試合となった。

 ロイター通信によると、アルバニアの民族主義を示す旗が遠隔操作された無人機でピッチに飛来し、これをセルビア代表のミトロビッチ(フライブルク)がつかんだことから両国選手の間で乱闘が発生。観客席からも発煙筒などが投げ込まれたり、一部のファンがピッチに乱入したことで、主審がいったん試合を中断したが、約30分後に試合中止が決まった。

 08年セルビアから独立を宣言したコソボをめぐり、アルバニア人とセルビア人は対立関係にあり、旗にはアルバニア、コソボ、セルビア南部、モンテネグロ、マケドニアなどバルカンのアルバニア人居住地域統一を目指す「大アルバニア主義」が示されていた。同試合ではアルバニアの観客を会場に入れない措置が取られていたが、セルビアのファンがアルバニアの選手に危害を加えようとピッチに乱入した。

 欧州サッカー連盟(UEFA)によると、中止の理由はUEFA管理・倫理・規律委員会に報告される。

続きを表示

この記事のフォト

2014年10月15日のニュース