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東京V 胸スポンサー「緑の心臓」効果!緑のハート持つ平本がロスタイム弾!

[ 2014年10月4日 17:33 ]

J2第35節  東京V1―0熊本 

(10月4日 駒沢)
 東京Vがホームで熊本を下し、冨樫剛一監督(43)就任後4試合目にしてホーム初勝利を挙げるとともに2勝1分け1敗と初めて勝ち越し。J2残留に前進した。

 経営難のクラブを救うため有志が設立した「一般社団法人緑の心臓」(東京都千代田区)から7000万円(金額は推定)の支援金が寄せられ、空白だった胸部分に「緑の心臓」のロゴが入った新ユニホームのお披露目となった1戦。選手入場時にはゴール裏のサポーターから「俺達生涯緑の心臓」と書かれた感謝の横断幕も掲げられた試合は、最後の最後に劇的な勝利で決着がついた。

 お互いに決め手がないじりじりとした展開で0―0のまま90分を経過。だが、ロスタイム突入後の後半45分に迎えたラストプレーだ。MF中後雅喜(32)が機転をきかせて蹴った右ショートコーナーからDF安在和樹(20)、MFニウド(21)のシュートが決まらずにこぼれたボールを、最後は小学校3年からの下部組織育ちで“緑のハート”を持つFW平本一樹(33)が左足で仕留めた。

 ベンチ前では冨樫監督が両手で大きなガッツポーズ。ベンチにいた後輩たちはMF前田直輝(19)を先頭に次々と平本へ抱きついて全員で喜びを分かちあった。

 平本は「最後の最後に点を取って僕が注目されるけど、監督が代わって雰囲気がいい中、後はお前たちが結果を出すしかないという無言のプレッシャーも勝手に感じていた。スポンサーがついてくれてヨシ!って時に勝てなかったり、負けちゃうともっともっと追い込まれちゃう。ひたむきに頑張って来た結果、たまたま僕のところに転がって来て、たまたま僕が決めただけ。これがいい方向につながればいいなと思います。とにかく勝てて良かったです。きょうの勝利は皆のおかげ」と汗をぬぐった。

 早くも周囲からは名将?の声も出始めた冨樫監督は「いやいや、選手が本当にすごいです」とトレードマークの人懐こい笑顔を全開。ご褒美に急きょ5日からの2連休が与えられた選手たちも笑顔でスタジアムを引き上げた。

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2014年10月4日のニュース