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アギーレ監督真価発揮!?14日ブラジル戦は凸凹ピッチ…

[ 2014年10月4日 05:30 ]

アギーレ監督の真価が問われる

 日本代表が14日に親善試合ブラジル戦を行うシンガポール国立競技場のピッチが劣悪であることが判明した。8月16日にこけら落としを行ったばかりの新スタジアムで、芝生が根付いておらず凸凹の状態。パスをつなぐ日本のスタイルには適さないため、多彩な“引き出し”が買われて就任したハビエル・アギーレ監督(55)の真価が問われる一戦となる。

 シンガポール国立競技場は、こけら落としとなった8月16日のシンガポール選抜―ユベントス戦でお披露目されたが、至る所で芝生がめくれ茶色い土の部分が露出していた。人工芝と天然芝を交ぜ合わせた最先端のハイブリッド芝を採用しているが、スタジアムは日が当たりにくい構造で、現時点で芝が根付いていない。こけら落とし後にはラグビーの試合も開催されており、ピッチは凸凹。関係者は「日本―ブラジル戦までに芝生の状態が格段に良くなることは考えづらい」と明かした。

 FIFAランク6位の王国ブラジルと最高の環境で戦えないことはマイナスだが、アギーレ監督には手腕の見せどころとなる。日本代表は今夏のW杯ブラジル大会で1分け2敗で1次リーグ敗退。ザッケローニ前監督が日本の持ち味であるパスをつなぐスタイルに固執し、臨機応変な戦い方ができなかったことも敗因に挙がった。新指揮官の選定理由には“引き出しの多さ”も含まれており、日本協会の霜田技術委員長は「この選手を呼べば、こういう戦い方ができるとか、いろんなオプションを持っている」と実感している。

 アギーレ監督は今回のメンバーに1メートル94の長身FWハーフナーを招集しており、凸凹ピッチ対策として中盤を省略してロングボールを多用することも可能。中盤でルーズボールが多発する可能性を踏まえ、基本布陣の4―3―3から中盤の枚数を増やすシステム変更や、細貝ら対人に強いタイプを起用する選択肢もある。ザック政権下ではブラジルと2度対戦してともに大敗したが指揮官は「その時とは違う試合になることを期待している」と自信。劣悪環境は、メキシコ人監督の能力を測る上では絶好の環境と言えそうだ。

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2014年10月4日のニュース