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C大阪 5戦連続白星なし…サポ大ブーイングも山口「当然」

[ 2014年7月24日 05:30 ]

<甲府・C大阪>南野(中央左)に対して試合終了後、怒りを表すC大阪・フォルラン(中央右)

J1第16節 C大阪0―0甲府

(7月23日 中銀スタ)
 大阪から片道約5時間の移動も徒労に終わった。C大阪が勝てない。陸路で乗り込んだ甲府で、消化不良のままスコアレスドロー。サポーターから巻き起こったブーイングを、主将の日本代表MF山口は冷静に受け止めた。

 「ブーイングは当然やし(むしろ)少ない方やと思う。これだけ遠いアウェーだし勝たなくちゃいけなかった」

 これで5試合連続勝ちがない。最近12試合で、わずか1勝(5敗6分け)と深刻な状況だ。5バック気味に固める甲府を崩そうと左右に揺さぶりながら縦パスを狙うも、工夫の感じられない攻撃は何度もはね返される。後半32分にMFキム・ソンジュンがGKと1対1を迎えたが、シュートはゴール上へ外れた。試合終了間際に甲府が決定機を逃してくれたことが、せめてもの救いだった。

 出場停止明けで先発復帰したU―19日本代表FW南野も見せ場を作れず、後半36分に途中交代。「相手の堅い守備を崩せなくて残念」と肩を落とした。絶対的な存在だった日本代表FW柿谷がバーゼルへと移籍し、6月から指揮を執るペッツァイオリ監督の戦術もまだ浸透しきっていない。

 優勝候補だった開幕前の期待感が今はない。勝ち点1を上積みして13位に浮上したものの、降格圏の16位甲府とは勝ち点1差のままだ。「今は耐えどきやと思う。選手と一緒に、サポーターにも耐えてほしい」と厳しい表情で話した山口。トンネルの出口が近いことを信じて必死に戦うしかない。

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