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FC東京 イケメンFW武藤が決勝弾!新生日本代表入りへ存在感

[ 2014年7月24日 05:30 ]

FC東京の下部組織で育った新鋭FW武藤嘉紀

J1第16節 FC東京1―0新潟

(7月23日 デンカS)
 アギーレジャパンにアピールだ。J1は23日に各地で9試合を行い、FC東京は敵地で新潟と対戦。日本代表入りを目指すFW武藤嘉紀(22)が、前半17分に自慢の快足を飛ばして今季3点目となるゴールを決め1―0で勝った。首位・浦和はアウェーで徳島に2―0の勝利。7戦連続無失点で、18年ぶりにJ1無失点試合記録を塗り替えた。
【試合結果 順位表】

 FC東京が誇るスピードスター武藤が才能の片りんを見せつけた。前半17分、河野の左クロスに反応。トップスピードで相手両センターバックの間に飛び込み最後は右足の裏で合わせた。「一瞬のスピードで勝てると分かっていた。(シュートを)ふかさないように意識したのと相手より早く触るためには足の裏しかなかった」。若きプリンスは殊勲の今季3得点目を満足げに振り返った。

 有言実行のゴールだった。慶大サッカー部を退部してプロ契約を結んだプロ1年目の今季は、開幕からフィッカデンティ監督の信頼を勝ち取り定位置を奪取。今や不動のレギュラーとして君臨する。だが、前節19日の鹿島戦では1―0の後半33分にゴールを外し、チームもその後に失点を喫してドロー。それだけに22歳の新鋭は「チームに迷惑をかけた。だからこの日は前半のうちに決めようと思っていた」とゴールだけを狙っていた。

 武藤の武器はスピードを生かしたドリブル突破。ギアを瞬時に上げ、一瞬にしてDFを置き去りにする。さらに高校時代から将来を見据えて体幹トレ、筋トレに励み、「当たり負けしない」とフィジカルにも自信を持っている。順調に成長すれば日本代表入りも狙える逸材。4年後の18年ロシア大会は25歳。サッカー選手として脂ののり始める年齢。武藤自身も「そこで(ロシア大会)入れなければ、次の4年後は年齢的にきつい。4年後の舞台に立てるようにしたい」ときっぱり言い切った。

 「ゴールし続けることで代表にも近づけると思うので、これからゴール前での精度を上げていきたい」と武藤は話す。甘いマスクで女性ファンも多い。次世代のスター候補が確かな存在感を見せた。

 ◆武藤 嘉紀(むとう・よしのり)1992年(平4)7月15日、東京都世田谷区生まれの22歳。4歳でサッカーを始め、05年にFC東京の下部組織入り。ユースまでプレーし、トップ昇格せず11年に慶大に進学。12年にFC東京の特別指定選手となり13年7月6日の広島戦でJデビュー。慶大サッカー部を退部し、今季からプロ契約。1メートル78、72キロ。利き足は右。

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2014年7月24日のニュース