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豪代表FWカーヒル“ラストW杯”で魅せた豪快ボレー弾

[ 2014年6月19日 03:50 ]

同点弾を決め、喜びを露わにするオーストラリア代表のカーヒル(上)(AP)
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W杯1次リーグB組 オーストラリア2―3オランダ

(6月18日 ポルトアレグレ)
 オーストラリア代表FWカーヒルが鮮やかボレーで2戦連発弾。チームは惜しくも敗れはしたが、今大会で最も印象的なゴールのひとつであろう一撃を見事に決めてみせた。

 先制された直後の前半21分、FWカーヒルは右サイドのDFマクガウアンからのロングクロスに反応。相手DFの背後をとり、ボールの着地点に歩幅をうまく合わせ左足でダイレクトボレー。若干のドライブ回転がかかったボールはGKシレッセンの手をかすめクロスバーを叩きながらゴールイン。多くの人々の記憶に残るであろうスーパープレーによって大観衆を熱狂させた。

 2006年のドイツ大会では2得点を決め、日本に絶望をもたらしたストライカーも今年で35歳。このブラジルW杯が自身最後になるであろう舞台として臨んだ。しかし、チームはスペイン、オランダ、チリと強豪ばかりの組となり連敗スタート。2戦連続ゴールを奪うなど好調をキープしていたが、前半43分に今大会2枚目となるイエローカードを受け次戦は出場停止に。

 2戦を終え勝ち点0のオーストラリアは、この後行われるスペイン対チリの結果しだいで1次リーグ敗退が決まってしまうため、この一戦がカーヒルにとって最後のW杯となることが濃厚。チームが若返りを図るなか、3大会連続出場のベテランが必死にチームをけん引した雄姿は同国代表の歴史に語り継がれていくはずだ。

 ▼オーストラリア・ポステコグル監督 いいサッカーをして、オランダを圧倒する時間帯もあった。勝てそうな雰囲気はあったが、こういう大きな試合は一瞬の勝負どころで差が出る。

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