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前回王者スペイン、まさかの1次L敗退 チリに完敗

[ 2014年6月19日 05:58 ]

<スペイン・チリ>前半20分、先制ゴールを決め雄叫びを上げるチリのバルガス(AP)

W杯1次リーグB組 チリ2―0スペイン

(6月18日 リオデジャネイロ)
 サッカー・ワールドカップ(W杯)第7日は18日(日本時間19日)、1次リーグが行われ、B組のスペイン(FIFAランク1位)がチリ(同14位)と対戦。初戦でオランダに大敗し、負けれない状況に追い込まれていた前回王者スペインだったが、チリに0―2で完敗。まさかの1次リーグ敗退が決まった。B組は2連勝で勝ち点6としたオランダ、チリが決勝トーナメント進出を決めた。

 王者スペインにとって、負ければ1次リーグ敗退が決まる“崖っ縁”の一戦。GKカシージャス(レアル・マドリード)はスタメンに名を連ねたが、CBはピケ(バルセロナ)に替えてマルティネス(バイエルン・ミュンヘン)を起用。さらにシャビ(バルセロナ)がベンチスタートとなった。

 前半。初戦の勝利で勢いに乗るチリが攻勢に出る。そして先手を奪ったのは同20分だった。右サイドで相手ボールを奪うと、素早くパスをつないでクロス。最後はゴール前でバルガス(バレンシア)がGKカシージャスをかわし、右足で押し込み先制点を奪った。

 さらにチリは前半43分、サンチェス(バルセロナ)のFKはGKカシージャスが弾き返されるも、そのボールを拾ったアランギス(インテルナシオナル)が右足でゴールに放り込み、追加点を奪った。

 追い込まれたスペインは後半、シャビ・アロンソ(レアル・マドリード)に代えてコケ(アトレティコ・マドリード)を投入。8分にはゴール左でフリーのブスケツ(バルセロナ)がシュートを放つが決められない。その後も必死に相手ゴールに迫るが、チリの堅守の前に得点は奪えないまま、刻一刻と時間が進んだ。

 そして試合終了のホイッスル。歓喜するチリとはあまりにも対照的に、かつての王者はむなしくピッチを後にした。

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