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攻撃的ポジションどこでもOK!大久保は七色ジョーカー

[ 2014年5月22日 05:30 ]

練習中に大久保(右)に指示を出すザッケローニ監督

日本代表合宿初日

(5月21日 鹿児島・指宿)
 W杯日本代表が21日、鹿児島県指宿市内で合宿を開始した。合流が遅れる欧州組3人を除く20人に、トレーニングパートナーの高校生2人を加えた22人が参加。アルベルト・ザッケローニ監督(61)は約2年2カ月ぶりに招集したFW大久保嘉人(31=川崎F)をフル活用することを明言。攻撃的位置ならどこでもこなす万能ジョーカーをFW、2列目の複数ポジションで起用する方針を打ち出した。
【日本代表メンバー 日程】

 W杯まで続く合宿の初日。ザッケローニ監督が最初に指示を出したのが大久保だった。15分だけ公開された練習の冒頭に行われたポジション確認。指揮官はトップ下に配置した31歳に、相手ボランチに対するプレスについて1メートル単位の位置取りまで細かく説明した。練習は約1時間半。非公開にした後は、いきなり11対11のゲームも行い「大久保はFWの中で一番経験がある。戦術理解度も素晴らしい。必要に応じていろんなポジションで使える」とフル活用することを明言した。

 大久保は03年5月31日の韓国戦でのA代表デビュー以来2トップ、3トップの左、トップ下、左MFでプレー。所属クラブでは1トップ、右MFも経験済みで、攻撃的位置ならどこでもこなせる。12年2月24日のアイスランド戦以来の代表合流となったが「W杯メンバーに選ばれてうれしいという段階はもう終わった。ここから始まるので甘いことは言っていられない」と浮かれた様子はなかった。

 やんちゃなイメージも一新した。03年12月10日の日韓戦で前半18分に退場処分を受け「きょうはわざとやってない」と語るなど、過去には悪童キャラを確立していたが、この日は低姿勢。「自分は(ザックジャパンに)1試合しか呼ばれていないので、いろいろなことを早く吸収しないといけない」と謙虚だった。ゲームでは本田の定位置であるトップ下に入ったが「誰がどこのポジションをやっていようと関係ない。日本を背負って戦うので与えられたポジションで全力を尽くすだけ」と複数位置でのプレーも歓迎。チームが目標に掲げるW杯制覇に向け、自分の役割に徹する。

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