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本田 W杯まで3戦“突貫工事”でトップ下感覚取り戻す

[ 2014年5月22日 05:30 ]

黄色のジャケットに迷彩のパンツ姿で帰国した日本代表MF本田

 ACミランの本田圭佑(27)が21日、日本代表合宿に合流するため羽田着の航空機で帰国した。ミラノ出発時と同じく黄色のジャケットに迷彩パンツの“ブラジルカラー”で到着ゲートに現れると、いち早く近寄ってきたファンに快くサイン。その後100人以上のファンと報道陣でごった返し空港内が騒然となる中、警備員らに先導され無言で車に乗り込んだ。

 日本代表はこの日から鹿児島県指宿市内で合宿を開始した。事務所関係者によると本田は23日に鹿児島入りし、24日から本格的にトレーニングを開始。休む間もなくW杯に向けた準備に入る。しかし、トップ下の「DNA」を呼び覚ますために残された時間は決して多くはない。

 「彼の特長や個性、そして強さ。今までと同様にピッチで出してもらいたい」。ザッケローニ監督は不変の信頼を口にするが、1月に移籍したACミランでは公式戦16試合に出場し、トップ下で先発したのは1月19日のベローナ戦と今月11日のアタランタ戦だけ。日本代表のニュージーランド戦(3月5日)を含めて3試合しかない。しかもアタランタ戦は前半だけで交代させられた。バックパスや横パスが多く決定機を演出できず“ブランク”は明白だった。

 27日のキプロス戦(27日、埼玉)を皮切りに、W杯初戦のコートジボワール戦までに残された親善試合は3試合。本田は「コンディションは良い」と話すなど、親善試合全てに出場する気持ちを見せているが、3週間ほどの“突貫工事”で本来の姿を取り戻さなければならない。

 公言するW杯優勝が成し遂げられるかは、本田のパフォーマンスによるところが大きい。この3週間が、ザックジャパンの浮沈に大きな影響を及ぼす。

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2014年5月22日のニュース