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酒井高 順調にキャリア積み上げサイドバック先発奪取へ自信あり

[ 2014年5月18日 15:30 ]

スタメン奪取へ自信を見せる酒井高

 日本代表メンバー最年少の酒井高徳(23=シュツットガルト)はU―16代表に選出されてから各年代の代表を経験してきた。ドイツ人の母を持ち、豊富な運動量と積極的な攻撃姿勢が買われて10年W杯南アフリカ大会サポートメンバーやロンドン五輪代表(U―23)にも選ばれて順調にキャリアを積み上げてきた。

 とはいえロンドン五輪では右サイドバック(SB)酒井宏、左SB徳永のバックアップに甘んじた。6試合で先発は2試合にとどまった。だが、ポジティブ思考の酒井高は「出番は少なかったけど楽しかった」と振り返る。W杯南アフリカ大会に同行した際に目の当たりにしたのが、当時控え扱いとなっていたベテランのGK楢崎、MF中村が見せた献身的な行動だった。「楢さん(楢崎)や俊さん(中村)は出番がなくてもチームのために何ができるかを考えて行動していた。五輪で出番が回ってこなくて悔しかったのはもちろんだけど、あの2人の行動が参考になっていたし、気持ちの持ちようというか精神的にも強くなったと思う」。出番が少ないからこその貴重な経験をした。

 今大会も左SBには長友、右SBには内田がいる。出場機会を得るには相当のアピールが必要だ。それでも「彼らと大きな違いがあるとは思っていない。ボールを持った時のアイデアや攻撃のバリエーションはある。自信を持って戦いたい」と酒井高。W杯のピッチに立つ準備はできている。

 ◆酒井 高徳(さかい・ごうとく)1991年(平3)3月14日、米ニューヨーク生まれの23歳。2歳から新潟県三条市に移住。新潟ユース時代の08年2種登録選手として天皇杯に出場。09年~11年新潟に所属し、12年からシュツットガルト。1メートル76、74キロ。利き足は右。

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2014年5月18日のニュース