Ｗ杯開催に不安…ブラジルでサポーターが衝突、搬送　

　ブラジル南部ジョインビレで８日、サッカー全国選手権最終戦の試合中にサポーター同士の激しい衝突が起きた。警官隊がゴム弾で鎮圧し救急ヘリで負傷者を搬送する様子がテレビで全国中継され、来年６～７月のワールドカップ（Ｗ杯）開催に不安の声が強まった。

　地元メディアによると、少なくとも３人が重傷だが、命に別条はないという。当初は競技場内に警官がおらず、鎮圧に時間がかかった。試合は約１時間にわたって中断され、頭を蹴られた男性が担架でヘリに運ばれた。

　選手の一人は記者団に「来年のＷ杯でも、こういう光景があるかもしれない」と指摘した。試合に勝ったアトレチコ・パラナエンセはリーグ３位となり南米クラブ王者を決めるリベルタドーレス杯出場が決定。敗れたバスコ・ダ・ガマは２部リーグ落ちが決まった。（共同）