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柏 天皇杯連覇もACLも消えた…来季J2大分にロスタイム被弾

[ 2013年11月17日 05:30 ]

大分に敗れ8強入りを逃し、引き揚げる柏・工藤

 天皇杯は各地で4回戦の5試合が行われ、前回王者の柏は大分に0―1で敗れた。エースFW工藤壮人(23)が4本のシュートを放つなど、圧倒的に攻めたが不発。後半ロスタイムに一瞬の隙を突かれ決勝点を許した。連覇の道は阻まれ、目標の来季ACL出場権獲得にも失敗した。大分はクラブ初の8強。4回戦残り3試合は20日に行われる。

【試合結果 天皇杯日程&結果】

 試合終了を告げる笛が鳴ると、柏の選手はぼう然とした表情で立ち尽くした。連覇が夢と消え、ネルシーニョ監督は「目標をかなえられなかったことを受け止めないといけない」と悔しさをにじませた。

 何度も訪れた勝機をモノにできなかった。「得点は時間の問題という手応えがあった」と工藤。しかし、油断は次第に焦りへと変わった。後半42分にはレアンドロ・ドミンゲスが慎重に蹴ったが決定機を外した。すると後半ロスタイムに決勝ゴールを献上。最後は工藤が頭で枠内を捉えたが、元日本代表DF高木にかき出されて万事休す。来季J2降格が決まっている大分に屈した。

 今季のリーグ戦は現在、12位でACL出場権を得られる3位以内の可能性は消滅。唯一のモチベーションは天皇杯連覇でのACL切符獲得だった。今季はあとリーグ戦3試合で全日程が終了となる。工藤は「この悔しさを残りの試合にぶつけたい」と悔しさを押し殺した。一発勝負のナビスコ杯決勝を制したばかりの柏。今度はその怖さを痛感させられながら天皇杯の舞台を去った。

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2013年11月17日のニュース