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工藤は“エコ名人”ウルグアイ戦先発奪取へ大分戦で弾みつける!

[ 2013年8月10日 06:00 ]

大分戦へ軽快な動きを見せる工藤(右はクレオ)

 Jリーグは10日に各地で第20節の9試合が行われる。14日の親善試合ウルグアイ戦(宮城ス)に招集された柏の日本代表FW工藤壮人(23)がメリハリと省エネで先発を狙う。今季J1所属選手では公式戦の出場で最多30試合(A代表除く)と最長2648分を記録するが、定評があるコンディション調整で酷暑と過密日程を克服。大分戦(大銀ド)でウルグアイ戦の先発奪取に弾みをつける。

【日本代表メンバー】

 J1中断期間に行われた東アジア杯で全3試合に出場した工藤が、酷暑対策の一端を明かした。

 「勝負どころは試合中いくつかしかない。パワーの出しどころをどう見極めて100(%)を出せるか。冬場は多少無駄な動きがあっても動けるけど夏場は消耗する。より頭を使う必要がある」

 守備でも手を抜かない献身的スタイルだが、状況を見極めて力をセーブ。無駄な動きを抑えて消耗を防ぐ一方で集中力を高め、守備から攻撃への切り替えで相手より1歩早い出足を意識してきた。その成果が代表を除く公式戦で30戦18発の得点力。日本協会の原技術委員長も「成長したと思うのは疲れていてもチャンスを確実に決めるところ」と評価した。

 J1に加えてスーパー杯にACL、ナビスコ杯と全ての公式戦に出場してきた柏にあって、唯一全試合に先発。中2~3日で試合が続く過密日程の今季は居残り練習を控え、遠征での休憩時は「眠れなくてもベッドに横になる」など調整を優先してきた。ネルシーニョ監督も「どんな練習も限界までやる。それでいてコンディションの調整がうまく時計のように狂わない」と賛辞を惜しまない。

 ザッケローニ代表監督はウルグアイ戦に向けて「各選手が疲れているかコンディションがいいか想定できない。集まった時点で(先発を)選んでいきたい」と発言。代表では3試合1得点の工藤だが、コンディションさえ整えればドイツからの長距離移動を伴うFW岡崎(66試合35得点)を抑え、右サイドで先発する可能性もゼロではない。

 そのために、そしてリーグ戦10位と苦戦する柏のためにも勝利が必要な大分戦。エースは「目の前の試合でゴールを取り続けることしか考えていない」と結果で応える。

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2013年8月10日のニュース