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中国“少林サッカー”専門校建設へ 成績向上に期待

[ 2013年8月10日 07:56 ]

中国河南省の少林寺近くの武術学校で“少林サッカー”の練習をする学生たち

 少林拳発祥の地として知られる中国河南省の少林寺の周辺に、少林拳とサッカーを融合させて教えるサッカースクールを2017年までに建設する計画があることが10日、分かった。少林寺運営関係者が共同通信に明らかにした。

 中国でサッカーは人気の高いスポーツだが、国際試合での成績は低迷気味で、ファンの間でも「日本や韓国に比べて遅れている」との認識が一般的。“少林サッカー”が実現すれば「形勢逆転につながるかもしれない」と期待する声も上がっている。

 01年に公開された香港映画「少林サッカー」は少林拳とサッカーを合体させるという斬新な発想が話題となり、世界的にヒットした。映画の影響で、中国では少林拳の要素をサッカーに取り入れるべきだとの議論が盛り上がった。

 少林寺で人材育成などを手掛ける「少林寺武僧団訓練基地」の関係者によると、サッカースクールは同基地と河南省の民間企業が連携して建設。事業費は20億元(約314億円)で、今年2月に基礎工事を始めたという。完成すれば小中学生を中心に約8千人の生徒を募集する計画。

 関係者は「少林拳の学校の生徒は敏しょうで体格が良く、サッカーに興味があればスクールに入れたい。国のために少林寺でサッカーの人材を育てる」と話している。(共同)

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