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俺もいるぞ工藤弾!!柿谷に負けじ、初陣1G1A

[ 2013年7月22日 06:00 ]

<日本・中国>後半、A代表初得点を挙げ、笑顔の工藤

東アジア杯 日本3―3中国

(7月21日 ソウルW杯)
 工藤がド派手な日の丸デビューを飾った。2―1と勝ち越した直後の後半16分にゴール右前で柿谷のパスを受け、右足で蹴り込んで代表初出場初得点。前半33分には左CKのクリアボールをゴール左前から頭で折り返して栗原の同点弾を演出した。いきなり1得点1アシストと結果を残した。

 「最低限ゴールという形を見せられた。グラウンドが悪かったし、キーパーが近かったけど、自分の形に持っていけた」

 直前に得点していた柿谷に続く日本代表史上27人目のデビュー弾は工藤にとって尊敬する大先輩に並ぶ記録でもあった。

 昨季途中に柏からJ2熊本に移籍したミスターレイソル北嶋も00年に達成していた代表デビュー弾。プロとしての心構えを学び、今季から柏でエース番号9を受け継いだ工藤は5月に代表初招集された際には「誰よりも先に伝えたかった」と電話で報告し、この日は背中を追い続けてきたストライカーに肩を並べた。

 得点した直後に左胸の日の丸とエンブレムを指でつかんでアピールした23歳。しかし、今回の代表発表を受けた際は「今まで代表の日の丸をつけて戦う機会がないに近いので」と漏らしていた。

 年代別の代表は10年アジア大会を制したU―21を経験も、Jリーグの控え組や大学生中心のチームで7試合中3試合の出場で無得点。「2軍と言われている中でも出られなかった。(自分の中で)代表に選ばれて戦った経歴には入ってない」。ロンドン五輪もW杯ブラジル大会もアジア予選は出場はなし。いずれも出場権獲得の試合で招集されながら、喜ぶ仲間を横目に「心の底から喜べない悔しさがあった」という。それでも「そういう気持ちを糧にしてきた」と成長を続け、今季はJ1所属選手でここまで最多の公式戦16得点。もうボーダーライン上の男で終わりたくはない。

 「次の試合でチャンスがあれば、もっとペナルティーエリアに入ってゴールに絡んでいきたい」。1得点1アシストでは満足しない。代表サバイバルを貪欲に勝ち抜く。

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