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ブラジルで抗議デモ続く 日本戦前に値下げで火消し

[ 2013年6月19日 10:45 ]

18日、ブラジル・サンパウロの市役所前でサンパウロ州旗を燃やすデモ隊

 物価上昇や公費の無駄遣いに反発する市民らの大規模デモが17日に起きたブラジルでは、18日も首都ブラジリアや最大都市サンパウロなど各地でデモが続いた。北東部レシフェなどでは同日、地元当局が公共交通機関の運賃値下げを発表、市民の怒りを鎮めようと火消しの動きが出始めた。

 デモ隊は開催中のサッカー・コンフェデ杯や来年のW杯準備に公費を無駄遣いしていると反発。19日にはレシフェで日本対イタリア戦が行われる予定で、当局は大会運営に支障が出ないよう市民側の要求に応じた形となった。

 デモはサンパウロでの2日の運賃値上げに端を発し各地に拡大。デモ隊は公務員の汚職体質改善も求めている。サンパウロでは18日夜、約5万人が主要道路を占拠。一部が政府施設に火を付けるなどの騒ぎとなった。

 地元メディアによると、レシフェを州都とするペルナンブコ州の知事は18日、公共交通機関の運賃を20日から0・1レアル(約4円)値下げすると発表。サンパウロでも18日、政府幹部が税率引き下げにより運賃値下げは可能との見解を示した。(共同)

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2013年6月19日のニュース