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神戸10戦ぶり勝利!安達新監督「ホッ」初陣白星

[ 2012年11月18日 06:00 ]

<FC東京・神戸>激しい雨の中、大久保(左)と太田が競り合う

J1第32節 神戸1―0FC東京

(11月17日 味スタ)
 苦しむ神戸にようやく追い風が吹いてきた。西野前監督を解任する荒療治を敢行し安達新監督で迎えたFC東京戦。水浸しピッチを味方につけたのは、明らかにアウェーチームだった。

 雨が打ち付けながらもまだサッカーの体をなしていた前半27分、右サイドバックの奥井が中央へ切れ込んでシュート。滑りやすいピッチでスピードを増したボールが左スミに吸い込まれた。後半はあまりの豪雨にボールは止まり、キックも狙い通りに飛ばない。自然の力で相手のパスサッカーを封殺すると、苦し紛れのロングボールはヴィッセルの誇る肉体派DFの北本と伊野波がことごとくはね返した。

 「ラッキーと言えばラッキー。でも後半にもっと雨になると思ったから、前半で1点取れてよかった。後半は点取れる気がしなかったし、焦ることはなかった」と大久保は10試合ぶりの勝利に安どの笑顔を浮かべた。

 G大阪と大宮がそろって勝ったことで順位は変わらず15位のままだが、この勝ち点3の意味は大きい。FC東京戦の勝利は02年8月10日(2―1・神戸ユ)以来10年ぶりで、味スタではクラブ史上初めて。監督交代というカンフル剤も狙い通りに効果を発揮した。

 「どうしても西野さん頼りになっているところがあった。サッカーは1人ではできない。クラブ全体の力とサポーターの力も貸してほしい」と訴えた新監督。柏、広島と続く厳しい連戦もヴィッセルの底力で乗り切ってみせる。

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