横浜ＦＣ　カズ、メンバー外も“魂はベンチに置いてきた”

練習で調整するカズ

Ｊ１昇格プレーオフ準決勝 横浜ＦＣ―千葉

（11月18日 ニッパ球）
　Ｊ１昇格プレーオフ準決勝は１８日、２試合が行われる。４位の横浜ＦＣは５位の千葉をホームに迎える。フットサルＷ杯タイ大会に出場しチーム合流４日目のＦＷ三浦知良（４５）はメンバー入りを見送られたが、チーム一丸の姿勢を打ち出した。３位の京都は６位の大分と対戦。年間順位上位チームは引き分け以上で２３日の決勝（国立）進出が決定する。勝者がＪ１に昇格する。

　冷たい雨が降りしきる中、カズはチームメートを鼓舞するように最後までシュート練習を繰り返した。１７日間に及んだフットサルＷ杯のタイ遠征から帰国して６日目。１８日のＪ１昇格プレーオフ（ＰＯ）千葉戦のメンバー入りは見送られたが「チーム一丸となって全力を尽くすだけ。２３日（決勝）を迎えられるように」と前を向いた。

　ベンチに入れなくても「魂」はともに戦う。フットサルＷ杯でタイ滞在中も横浜ＦＣの試合速報は常にチェック。山口監督らとも連絡を取り合い、ＰＯを見据えてきた。年間順位が相手より上位のため、千葉戦は引き分け以上で決勝進出が決まる。この日のミニゲームでも２得点するなど調子は右肩上がり。決勝ではメンバー入りの可能性も高い。来るべき国立決戦に備え、準決勝は仲間に託す。

　▽Ｊ１昇格プレーオフ　今季から導入された、翌シーズンのＪ１参加チームを決める制度。昨季まではＪ１下位３チームが自動降格し、Ｊ２上位３チームが自動昇格していた。それを自動昇格を２チームにし、残り１枠をＪ２の３～６位の４チームによるトーナメント戦で決定。３位―６位、４位―５位の対戦で準決勝を行い、それぞれの勝者が決勝に進む。９０分間（前後半各４５分）戦って引き分けの場合は延長戦は行わず、年間順位上位チームが勝者となる。