広島、半年ぶり２点差完敗…Ｖ重圧？佐藤「硬かった」

＜浦和・広島＞前半、スライディングでゴールを狙う佐藤

Ｊ１第３２節 広島０―２浦和

（11月17日 埼玉）
　これが優勝争いの重圧なのか。広島は浦和に０―２の完敗。２点差の敗戦は５月１２日の横浜戦以来半年ぶりの今季２度目。佐藤は「負けちゃいました。プレッシャーなのか雰囲気なのか（動きが）硬かった」と振り返った。

　開始から主導権を握られ、前半４１分に先制されると、後半１６分にも守備の隙を突かれ追加点を奪われた。同３３分に山岸のクロスを佐藤が頭で合わせるが、ゴールを割ることができなかった。

　浦和を率いるのは昨季まで広島を指揮したペトロヴィッチ監督。コーチ時代に師事した恩師に敗れた森保監督は「以前より戦術が浸透していた」と相手の強さを認めるしかなかった。

　２位仙台とは勝ち点１差。再び混とんとしてきた優勝戦線。それでも仙台が引き分けたことで首位はキープした。「ウチに流れは来ている。残り２試合、勝ち点６を取ることを考えたい」と佐藤。次節Ｃ大阪戦は勝てば優勝が決まる可能性があるが、ミキッチ、千葉が出場停止。「苦しくてもファイトし続けられたチームが優勝する」と森保監督。試練を乗り越えた先に、初の年間優勝が待っている。

　▼Ｊ１リーグ優勝決定の行方　首位の広島が敗れ、２位の仙台が引き分け。勝ち点差は２から１に縮まったが、広島に次節（２４日）にも優勝決定の可能性が出てきた。広島はホームでのＣ大阪戦に○、仙台がホームの新潟戦に●が条件。勝ち点差が４と広がり、最終節を待たずに広島のＪ１年間初優勝が決まる。それ以外の場合は最終節（１２月１日）へ持ち越しとなる。