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岩渕の復活弾!名門・市船 7年ぶりの4強入り

[ 2012年1月6日 06:00 ]

<市立船橋・矢板中央>後半35分、市立船橋・岩渕(8)がヘッドでダメ押し弾を決める

全国高校サッカー選手権準々決勝 市船橋2―0矢板中央

(1月5日 駒沢)
 市船橋(千葉)は1メートル88のFW岩渕が頭で国立切符をたぐり寄せた。1―0の後半35分、左CKにファーサイドから回り込んで頭を合わせると、緩やかな弧を描いたボールはゴール左隅に吸い込まれた。「狙い通り。本当は松丸へのボールだったけど、得点が欲しくて、その外から勝手に回りました」。長身FWの大会初得点は、7年ぶりの4強入りを決定づけた。

 コーチらからは「デカい割には下手」とヘディングの弱さを指摘されてきたが、居残り練習でたんこぶをつくりながら上達していった。空中で体がぶれないのはスクワットや体幹トレーニングを重ねたから。開幕前のミーティングでは「頭で一発決める」と宣言していたが、努力の積み重ねで有言実行を果たした。

 昨年2月に右膝の半月板を痛め、11月20日の千葉県大会準決勝後に痛みが再発。チームに合流したのは12月23日だった。「もうダメかと思った。みんなとサッカーをやるのは最後なので、出たいと監督に言い続けた」。この日は痛み止めを服用し患部をテーピングで固定して志願の強行出場。万全ではない状態でも結果を出した。

 「岩渕はゴールに飢えていた。彼がいるのといないのでは全く違うチームになる」と朝岡監督もニンマリだ。7日の準決勝にはOBの柏FW北嶋も駆け付ける。「北嶋さんの前でゴール獲ります」。市船橋に頼もしいスーパーエースが戻ってきた。

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