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高校サッカー開幕!久我山 主将の右高がV弾決める!

[ 2011年12月31日 06:00 ]

<国学院久我山・東海大五>後半29分、決勝ゴールをきめイレブンと喜ぶ国学院久我山・右高(右から4人目)

全国高校サッカー選手権1回戦 国学院久我山2―1東海大五

(12月30日 国立)
 第90回全国高校サッカー選手権は30日、開会式と開幕戦1試合が行われた。開会式では出場48校が入場行進し、東日本大震災で被害の大きかった東北3県の盛岡商(岩手)聖和学園(宮城)尚志(福島)が復興支援への感謝のメッセージが入った横断幕を掲げた。開幕戦で国学院久我山(東京B)が東海大五(福岡)を2―1で下し、2回戦に駒を進めた。主将のFW右高静真=みぎたか・しずま=(3年)が決勝点を決めた。
【試合結果 トーナメント表】

 主将の右高が、利き足ではない左足で決勝弾を叩き込んだ。1―1の後半29分、スルーパスに抜けだし、ゴール前やや左からGKの股を抜いてネットを揺らした。「ファーストタッチで決まった。相手DFが右から追ってきたので、自分の左に置けばシュートにいけると思った」。一瞬の判断で描いたイメージ通りのゴールに「股は狙ってはいなかった」と笑った。

 横浜Fマリノス・プライマリー(U―12)、同ジュニア(U―15)と横浜の下部組織で育った。ユース昇格も決まっていたが、「高校選手権に出たい」と進学を選んだ。念願の舞台に「緊張はしなかった。自己採点は65点、いや70点かな。修正する部分もあるので」と2回戦を見据え反省も忘れなかった。

 先輩の応援も後押しした。サッカー部OBのゴスペラーズ・村上てつやが同じく同校OBでJ2岐阜のDF三田光と並んで観戦。「3年前はベスト8まで行って僕らOBに夢を見させてくれた。きょうも自分たちのサッカーをやっているので、快進撃を期待している」とエールを送った。村上の観戦を伝え聞くと右高は「本当ですか」と声を弾ませ「僕たちはOBの方々に支えられてここまで来た。次もゴールを決めて勝てるように頑張ります」と誓った。

 高校進学を決めた3年前は、観客席から国学院久我山に声援を送った。その時、ベスト8に終わった先輩たち、そして多くのOBの思いを受け止め、再び国立のピッチを目指す。

 ◆右高 静真(みぎたか・しずま)1993年(平5)5月10日生まれ、東京都品川区出身の18歳。横浜Fマリノスプライマリー、横浜Fマリノスジュニアを経て、国学院久我山に進学。プライマリー時代には全日本少年サッカー大会2連覇を経験。1メートル71、64キロ。家族は父と母。卒業後は中大進学予定。

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