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沢、魅せる気マンマン!韓国「チンチンに崩す」

[ 2011年9月3日 06:00 ]

韓国戦の前日練習で笑顔を見せる沢

ロンドン五輪アジア最終予選 日本-韓国

(9月3日 中国・済南)
 MF沢穂希(32=INAC)が美しいパスサッカーで勝つことを誓った。中国・済南で開催中のロンドン五輪アジア最終予選に出場している日本は3日、韓国と第2戦を行う。チームは2日、試合会場の済南五輪スポーツセンターで最終調整した。1日の初戦タイ戦に出場しなかった主将の沢は「魅せるサッカー」を約束。7月のW杯ドイツ大会で世界に見せつけた“つなぐサッカー”で連勝を狙う。

 沢はタイ戦で先発を外れた宮間ら主力7人とともに約1時間、入念に汗を流した。パス回しから、4対4のミニゲームとセットプレーの確認。最後に行われた8人でのフォーメーション練習では、ゴール前に飛び出して左足で豪快なボレーシュートを決めた。

 初戦は温存されて今大会初出場となる韓国戦。沢は「(タイ戦は)試合を外からドキドキしながら見ていた。逆に早く試合をしたいと思います。自分は攻守にわたって魅せるプレーをできればいい」と意気込んだ。

 守備を固めるタイに対して、主力を欠いたなでしこジャパンは持ち味であるパスサッカーを見せつけることができなかった。「自分のポジションを見つつ、チームのバランスも見ていた」と冷静に振り返った沢だが、単調な攻めを繰り返す、ふがいないチームにベンチの中でイライラする場面もあった。

 世界一に輝いたW杯では最終ラインからパスをつなぐポゼッションサッカーを展開し、世界から「バルセロナのようだ」と高く評価された。その攻撃の起点となっていた沢だけに、タイ戦のチームの戦いぶりには納得ができるはずがない。MF大野とは「チンチン(圧倒的)に(パスを)回して崩してやりたい」と話している。ベストメンバーに戻る韓国戦では、美しいパスサッカーで観客を魅了し、必ず勝利を収める。

 「韓国はいいところと弱点がある。池笑然(キ・ソヨン)がキープレーヤーで、ボランチのもう1人もいい選手なので、そこを抑えたい」。守備面ではINACのチームメートの池笑然との日韓“10番対決”に闘志を燃やす。大黒柱が復帰し、なでしこジャパンが、いよいよ本領を発揮する。

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