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個人技で打開できる香川 サイドよりトップ下での先発起用を

[ 2011年9月3日 15:06 ]

<日本・北朝鮮>後半、北朝鮮の選手に囲まれる香川

W杯アジア3次予選グループC 日本1-0北朝鮮

(9月2日 埼玉)
 苦戦しながら白星スタートを切ったザックジャパンを、スポーツニッポン新聞社評論家の加茂周氏(71)が分析。ウズベキスタン戦に向けて香川のトップ下での先発起用を提言した。

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 日本はホームだが、初戦ということでリスクをかけた戦い方はしなかった。ボランチの遠藤と長谷部は慎重で攻撃参加する回数はいつもよりは少なかったし、センターバックの吉田と今野もセットプレー以外は上がらなかった。その中でも最後に決勝ゴールを決めて勝ち点3を獲れたことは次につながる。

 ハーフナーはクロスバーに当てたシュートが入っていればヒーローになっていたが、初出場で存在感は示したと思う。交代してからは、高いボールを使って攻めるというチームとしての意思統一はできていた。アジア予選ではオーストラリア以外に大きな選手がいるチームは少ない。そういう意味で貴重なオプションになる。また、引いた相手から点を取るためにはハーフナーのようなヘディングの強い選手のほかにも、ドリブルが得意でスピードのある原口のような選手の起用も面白い。

 ウズベキスタン戦では、香川をトップ下で使った方が良いと思う。相手選手が2人マークについても、香川には個人技でフィニッシュまで持っていく力がある。相手が怖がってマークが中央に集まれば、手薄になるサイドの攻撃もやりやすくなる。また、チームとして注意点は攻撃で前がかりになった際の相手カウンターだが、ボランチに遠藤と長谷部がいれば抜かりはないと思う。 (元日本代表監督)

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2011年9月3日のニュース