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内田&家長 欧州1年目を振り返る…「言葉は分からない方が楽しい」

[ 2011年7月31日 09:00 ]

対談前に握手を交わすマジョルカMF家長(左)とシャルケDF内田

 ザックジャパンの未来を担う2人が、新シーズン開幕を前に本音で語り合った。DF内田篤人(23=シャルケ)、MF家長昭博(25=マジョルカ)が都内で会談し、今季の抱負や欧州挑戦1年目だった昨季の裏話などを披露した。14年W杯ブラジル大会を見据え、主力として期待される2人の特別対談は「欧蹴サッカー開幕SP~サムライの挑戦~」(初回放送8月4日午後9時、スカパー!e2 800など)で放送される。

 ――欧州移籍1年目を振り返って。

 家長 (10年12月にG大阪からマジョルカに)移籍して半年しかたってないですけど、(スペインは)毎日テレビでサッカー(中継)をやっていて、日本とのサッカー文化の違いに驚いた。シーズン途中に入ったので、周りは構ってくれなかった。チームが合わせてくれなくて、僕が合わせないといけなかったので最初は苦労した。スペイン人は一方的に話す人が多くて、自分の話はあまり聞いてもらえなかったし…。

 内田 自分はあまりサッカーのことを考えたくないので、家でパソコンばかりいじっていた。(開幕前の)キャンプから合流できたので、家長さんよりは全然、チームへの入り方は良かったと思う。ドイツはちゃんと話を聞いてくれる選手が多かったので。それでも最初はうまくいかなかった。なぜかトラップやパスがずれてしまって。慣れればいいや、と思っていたので、焦りはなかったですけど。

 家長 欧州と日本ではプレッシャーが違う。1つでも判断ミスしたらボールを奪われる。日本ではミスしても体を預けてボールをキープすることができたけど、欧州では無理。判断ミスしたらボールをつつかれる。それはJリーグにはない。練習からガツガツと削ってくる選手もいるし、練習中によくけんかもあったので、日本との違いを感じた。

 ――2人とも通訳を付けていない。

 家長 チームが「あかん」て言うから、不安はありましたけど、従いました。遠征では2人部屋で、最初は何を話すねんという感じでしたよ。

 内田 僕は最初は通訳を付ける契約だった。コーチからドイツ語で「通訳を付けるのか?付けないのか?」と聞かれたんですけど、それが大きい声だったので、怒られてるんだと思って、通訳を付けちゃダメなんだと勘違いして。「じゃあ、いらないです」と言ったら通訳なしになってしまった。これが真相です。でも言葉は分からないぐらいの方が楽しい。練習中によく使う「1タッチ、2タッチ」とか、サッカーに必要な最低限の言葉は何となく雰囲気で分かるので、今は勉強もしていない。逆にチームメートに日本語を教えている。そのぐらいの方がいい。

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2011年7月31日のニュース