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本田代理人明言 移籍するならCL出場が絶対条件

[ 2011年6月10日 06:00 ]

8日、赤のフェラーリで成田空港に現れた本田圭佑

 CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が今夏、移籍する場合の絶対条件として「欧州チャンピオンズリーグ出場」を挙げていることが9日、分かった。本田の代理人を務めるオランダ人のケース・プルーフス氏は、現時点で獲得オファーがないことを明かした上で、来季の欧州CL出場が移籍先の重要な条件となることを明言した。

 本田の去就の鍵を握るオランダ人代理人のプルーフス氏が、移籍問題について激白した。「現在、他クラブからのオファーは全くない。噂だけだ。本田には、たくさんの噂が立つからね。今はCSKAモスクワの選手で(残留すれば)9月からは欧州CLも戦える。欧州最高の舞台で力を示せるという意味で、CL出場は(移籍を決める際の)重要な条件になる」。

 同氏によれば、本田が最も重要視しているのは欧州CL出場だ。これまで移籍先候補としてリバプール、ACミラン、ボルフスブルクが挙がり、さらにロシアでの報道によるとパリSGも浮上。関係者によれば、日本人獲得に意欲を見せるマンチェスターCが本格参戦する可能性もある。

 その中でACミラン、マンチェスターCは欧州CL本戦出場を決めており、パリSGは欧州リーグ出場権を獲得している。ただ、いずれも現状は具体的な動きには発展していない。日本代表のチェコ戦前の横浜合宿で本田は「希望はスペイン」と明言。納得いくオファーを待つ構えだ。

 また、CSKAモスクワと13年末まで2年半も契約を残す本田の獲得には、推定10億円以上のばく大な移籍金が必要となり、各クラブの資金力もハードルとなる。プルーフス氏は「金額は言えないが、ドイツのクラブには高額すぎるだろう。払えるとすればスペイン、イングランド、フランスあたりだろう」と指摘した。

 プルーフス氏の話を総合すると、欧州CL出場権を持つCSKAモスクワへの残留も選択肢の1つだ。本田自身も代表合宿中に「まだCSKAとの契約がある。来季欧州CLに出場できるから悪い選択肢ではない」と明かしていた。プルーフス氏は「数週間で何か動きがあるかもしれないが、今言えるのは本田がCSKAの選手ということだ」と締めくくった。本田はどんな決断を下すのか。周辺が騒がしくなるのはこれからだ。

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2011年6月10日のニュース