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鹿島“肉弾戦”上等!中国「ケガ人の歴史」絶つ

[ 2011年5月3日 06:00 ]

居残りでシュート練習する興梠、右奥は小笠原

 鹿島は3日、国立競技場で行われるACL1次リーグ第5戦で、上海申花(中国)と対戦する。過去の中国勢との対戦では球際の激しさに苦しみ故障者が続出。今回も対人プレーが勝負の鍵を握るだけに、ミーティングでは球際で逃げずに体を当てることなどが確認された。勝てば4年連続の決勝トーナメント進出が決まる可能性もある一戦で、真っ向から“肉弾戦”を挑む。

【1次リーグH組】

 一歩も引くつもりはない。決戦の地・国立競技場で行われた公式会見。因縁の相手との試合を前に、興梠は「中国との対戦ではいつもケガ人が出る。激しいタックルも多い。1対1の時に逆に削るぐらいの気持ちでやらないとケガをする。気持ちで相手をどれだけ上回れるか」と力を込めた。

 鹿島は過去の中国勢との対戦で負傷者が相次いでいる。08年4月9日の北京国安戦では内田(現シャルケ)が第3腰椎(つい)を骨折。09年5月19日の上海申花戦では興梠が右胸打撲で長期離脱を強いられた。今年3月2日の上海申花とのアウェー戦でも岩政が右目を強打。球際の激しさに加えて悪質なラフプレーも目立つ。オリヴェイラ監督はミーティングで対人プレーで逃げずに体を当てることなど対策を確認。母国ブラジルとアルゼンチンのライバル関係を日本と中国に重ね「中国人とアルゼンチン人には背中を向けるな」と精神面の重要性を説いた。

 4月29日の福岡戦で左足首を負傷したアレックスが欠場するため、左サイドバックに新井場、右には西が先発することが確実視される。ACL初出場となる西は「相手はうまくないけど、球際が激しい印象」と警戒。ボランチの青木は「相手はガツガツ来るけど、逃げて背中を見せたら余計に危ない。覚悟を持って戦うことが必要」と真っ向勝負を挑む構えだ。

 現在、首位の水原と勝ち点で並び、得失点差1差の2位。鹿島が勝ち、H組の裏カードで水原がシドニーFCを破れば、最終戦を残して4年連続の1次リーグ突破が決まる。興梠は「1位通過で決勝トーナメントに行きたい。(水原に)得失点差で負けているので大量得点が必要」と言い切った。球際でもスコアでも上海申花を圧倒して、中国勢に対する負の記憶も払しょくする。

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2011年5月3日のニュース