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何とか“持ってた”本田圭120分魅了で“MVP”

[ 2011年1月26日 06:00 ]

<日本・韓国>延長前半、本田圭はPKキッカーを担うも失敗。この跳ね返りを細貝が押し込む

アジア杯 準決勝 日本2―2(PK3―0)韓国

(1月25日 カタール・ドーハ)
 韓国戦も“元祖・持ってる男”日本代表MF本田圭佑がいろいろ意味で目立ちまくり、マン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

トップ下で120分間フル出場。時には中央から、時にはサイドから攻撃を演出した。前半36分にはスルーパスを長友につないで1度は同点弾となる前田のゴールの起点になった。1―1で迎えた延長前半7分にはせっかく得たPKを失敗したが、結果的にはこぼれ球に飛び込んだ細貝の勝ち越し弾を“誘発”した。

 2―2で突入したPK戦で第1キッカーに名乗りを上げたのは「次は決めてやろうと思ったから」。狙い通りに見事成功させ、最後は全員で抱き合った。

 韓国戦は“挫折”を味わっている。昨年5月24日の親善試合で先発出場したものの、0―2の完敗。朴智星にワールドクラスの得点を決められるなど個の強さを実感した。スコアレスドローに終わった昨年10月の親善試合には朴智星はいなかっただけに、今回はリベンジの舞台でもあった。

 加えて、今大会を最後に代表引退を示唆している朴智星と代表戦で戦えるのは今回が“ラストチャンス”。スタンドではアーセナルやリバプールなど欧州各国クラブのスカウトが熱視線。アジア最高の選手を超えるべく存在感を発揮し、再びその名を知らしめた。

 「ここまで来られたのは非常に価値がある。でも、優勝しないと意味がない。優勝して帰りたい」。23日のオフを利用して自慢のヘアを“W杯仕様”の鮮やかな金髪にチェンジして臨んだ試合。目立たなければ、本田圭じゃない。

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2011年1月26日のニュース