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長友アジアに敵なし!攻守で左サイドを制圧

[ 2011年1月26日 06:00 ]

<日本・韓国>後半、相手と競り合う長友(右)

アジア杯 準決勝 日本2―2(PK3―0)韓国

(1月25日 カタール・ドーハ)
 日本代表DF長友佑都が左サイドを切り裂いた。0―1の前半36分、長友が本田圭のスルーパスに反応。車ドゥリの裏を突きドリブルで中央に切れ込んだ。GKとDFを引きつけて、ニアサイドに絶妙のパス。狙い通りの形で、前田の同点弾をアシストした。

 長友は後半22分にも左サイドから右足で本田圭に絶妙のクロスを送り好機を演出。守備でもスピードと運動量で左サイドをカバー。突破を許す場面はほとんどなかった。

 日韓戦に向けて、ザッケローニ監督から個人指導を受けていた。24日の練習後のピッチで、香川とともに呼ばれた。「真司(香川)が中に入ると、相手のサイドバックはマークに付くのでサイドにスペースができる。そこを狙えと言われた」。韓国の右サイドバック車ドゥリは攻撃の起点になる半面、守備にはもろさがある。長友は前半17分にも車ドゥリの背後を取り決定機を演出。勝負の鍵を握るサイドの攻防を完全に制した。

 昨夏移籍したセリエAのチェゼーナでも実績を残し、存在感は欧州でも絶大。本命ユベントスをはじめマンチェスターU、トットナムなども獲得に動いている。アジア杯への招集をめぐっても、チェゼーナ側が日本協会に対し、開幕直前の6日のブレシア戦のために合流を遅らせるよう頼み込んだほどだ。世界一のサイドバックを目標に掲げて主戦場を欧州に移した男が、アジアでは敵なしであることを証明した。

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2011年1月26日のニュース