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香川、決める!「韓国より強いことを証明したい」

[ 2011年1月25日 06:00 ]

韓国戦を前に、笑顔で練習する香川(中央)

アジア杯準決勝 日本―韓国

(1月25日 カタール・ドーハ)
 宿命のライバルとの大一番で、香川が決める!日本代表は25日午後4時25分(日本時間同10時25分)からアルガラファ競技場で行われるアジア杯準決勝で韓国と激突する。左MFで先発が確実なMF香川真司(21=ドルトムント)が2試合連続弾で宿敵を撃破することを誓った。韓国の次代を担う司令塔MF具滋哲(21=済州)との初対決も制して、ザックジャパンを2大会ぶりの決勝に導く。

 最高の舞台が整った。アジア杯準決勝の大一番で、相手は宿命のライバル韓国。決戦が間近に迫り、香川が語気を強めた。「韓国は攻守においてレベルの高いチーム。フィジカルとテクニックを前面に出したスタイルで来る。しっかりと対応して、それを上回れるようにしたい。絶対に勝ちたい」。狙うは2得点して開催国カタールを撃破した21日の準々決勝に続く2試合連続弾。普段は冷静な背番号10も高ぶる気持ちを隠さなかった。

 韓国戦には苦い思い出しかない。昨年2月14日の対戦では大久保の負傷を受けて前半26分から途中出場したが、退場者が出た影響もあり前半だけで途中交代。昨年5月24日のW杯壮行試合ではサポートメンバーとしてベンチ入りしたが、出場機会はなかった。日韓戦に初先発した昨年10月12日の親善試合では見せ場をつくれずに不発に終わり「韓国の体の強さを実感した」とその後、肉体改造に着手。今合宿中も長友から体幹の鍛え方を学ぶなどライバル撃破に向けて準備を続けてきた。

 発奮材料には事欠かない。韓国のトップ下には香川と同じ21歳のMF具滋哲が君臨。今大会限りでの代表引退を表明した朴智星(パクチソン)に代わる次代を担う司令塔として期待され、今大会もトップタイの4得点と絶好調だ。「アジア杯優勝のために香川は必ず超えないといけない存在」と挑発ともとれる発言をしており、香川も「日本の新しい世代が韓国よりも強いことを証明したい」と意識している。

 ザッケローニ監督の期待も大きい。過去の韓国戦の通算成績は11勝21分け38敗。昨年は1分け2敗に終わるなど最近5試合は勝利から見放されている。07年アジア杯でも3位決定戦でPK戦の末に敗れた。指揮官も日韓戦の重要性は理解しており、24日の公式会見では「きっ抗した試合ではチームで最もタレント性のある選手が目立たないといけない」と異例とも言える香川への“得点指令”を出した。

 勝って3位以内を確定させれば、15年アジア杯オーストラリア大会は予選免除となる。香川は「これまでの試合と違ってボール支配率が落ちるかもしれないが、(韓国の)前からの守備をかわせばスペースが生まれると思うし、1対1も仕掛けやすくなる」と力を込めた。昨夏のW杯では日韓ともに16強に進出。アジアの盟主の座を懸けたガチンコ勝負で、背番号10が真価を発揮する。

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2011年1月25日のニュース