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ミランと9差…ユベントス、長友早く来て!?

[ 2011年1月25日 06:00 ]

<サンプドリア・ユベントス>フェースガードを着けてプレーするユベントスFWアマウリ(左)

 イタリア・セリエA第21節の7試合が23日に行われ、ユベントスはアウェーでサンプドリアと0―0で引き分け、チェゼーナを破った首位ACミランとの勝ち点差が9に広がった。決定力不足に加え、日本代表DF長友佑都(24=チェゼーナ)が補強の候補に挙がる左サイドバックで層の薄さを露呈。優勝争い生き残りへ苦しい状況に追い込まれた。

 首位の背中が遠のく痛恨の引き分け。優位に試合を進めながら勝ち点1に終わり、ユベントスのデルネーリ監督は「こういう時期なんだ。ゴールにシュートを叩き込めない」とため息をついた。

 故障者続出の苦しい状況の中、鼻骨骨折のFWアマウリがフェースガード着用で強行復帰も、決定打を放てない。調子を落とし気味のMFクラシッチに代わって後半11分から風邪で先発を外れたデルピエロが出場したが、終盤に再三好機を逃した。

 年末はACミランと勝ち点5差だったが、年明け以降は1勝1分け2敗と停滞。ミランも2勝2分けと絶好調ではないものの、引き分けで勝ち点9差となった。「ふさわしい位置を狙い続けたい」と逆転優勝に意欲を示す指揮官だが、チーム最多9得点のFWクアリアレッラが故障で既に今季絶望。緊急補強のFWトニも公式戦2試合で離脱した。

 さらに大きな不安要素がサイドバックだ。故障や人材不足などで左右いずれも開幕から固定できず、特に左は戦力外扱いで一時練習から外されていた33歳のグロッソが最多9試合で先発起用されるほど。06年W杯ドイツ大会でイタリア優勝に貢献した英雄も衰え、開始2分で左足を痛めたトラオレに代わったこの日も動きは鈍く、左サイドは押し込まれる場面が目立った。右もこの日はモッタが後半に積極的な攻撃参加を見せたが、年明け直後の2試合は両サイドを崩されての計7失点で連敗。両サイドバックをこなせる長友が候補となっている補強報道に拍車をかけた。

 この日負傷したトラオレは長期離脱の可能性も指摘されている。デルネーリ監督は「移籍市場は複雑。使える選手でやっていくことを考えなければならないのかと思っている」と漏らしたが、24日付のガゼッタ・デロ・スポルト紙はマロッタGMが左サイドバックの補強に乗り出すと伝えた。

 白羽の矢はアジア杯でドーハにいる長友に向かうのか…。苦境に追い込まれたユベントスから目が離せなくなってきた。

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2011年1月25日のニュース