ザッケローニ監督　若いチームの成長期待

ヨルダン戦の前日会見で質問に答える日本代表のザッケローニ監督

アジア杯

（1月8日
カタール・ドーハ）
　地元カタールや韓国などの外国人記者も詰め掛け、狭い会見場は約１５０人であふれ返った。昨年のワールドカップ（Ｗ杯）で１６強入りし、今大会でも優勝候補に挙げられる日本。それでも、ザッケローニ監督は「重圧は感じていない。私は監督業に慣れている」と、いつもの冷静な口調は変わらなかった。

　この日も、具体的な目標順位には触れずに「いい戦いをすること」と繰り返した。当初招集したメンバーはＷ杯より約３歳若い２４・７歳。「勝つためだったらＷ杯のメンバーを連れてくる。若いチームが経験をつんで成長することを期待する」と、今大会に懸ける意義を強調した。

　昨年１０月前半の２戦以来の試合となり、それがいきなり就任後初の公式大会。昨年末からの合宿では日程の都合でなかなか選手全員がそろわず、調整に苦労した。初戦に向け、手探り状態なのも事実だろう。

　「われわれにとっては確認の意味でも初戦は非常に大事。そこで好結果を残せれば、いいスタートを切れる」と、９日のヨルダン戦に照準を合わせた。（ドーハ共同＝山本地平）（共同）