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久御山、2戦連続PK勝ち!技術と和で決勝へ 

[ 2011年1月8日 18:44 ]

全国高校サッカー選手権準決勝

(1月8日
東京・国立競技場)
 【久御山2―2(PK3―2)流通経大柏】押されに押されて迎えた後半43分、久御山は2―2に追い付かれた。それでもPK戦を前に松本監督は「PKでラッキー。もう数分あったら負けていたぞ」と選手に笑顔で語りかけた。90分間を高い技術で優勝候補と渡り合い、2試合連続のPK勝ちで決勝に進んだ。

 世界的強豪のバルセロナ(スペイン)が手本という本来のパスサッカーを存分に発揮したわけではない。松本監督が「自分たちにしては(ロングボールを)蹴ることが多く、ちょっと不細工」と苦笑いしたように、早めに3トップに球を入れてドリブルで勝負させた。流通経大柏の強烈なプレスをかわすための選択だった。

 2度同点にされても、踏ん張れたのは普段のパスサッカーを支える足元の技術があってこそ。局面での巧みなドリブルは効果的で、指揮官も「選手のすごさにびっくりしている」と目を細めた。

 警告累積で出場停止の山本主将のユニホームをベンチ内に掲げ、PK戦では全員が肩を組んだ。PK戦で相手のキックを止めたGK絹傘は「主将が出られなかった分まで、みんなで勝とうという気持ちだった」と結束の固さを強調する。確かな技術とチームの和。43大会ぶりとなる京都府勢の頂点まで、あと一つだ。

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2011年1月8日のニュース