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緒方PK2本止めた!流通経大柏3年ぶり8強

[ 2011年1月4日 06:00 ]

<前橋育英・流通経済大柏>好セーブを連発した流通経済大柏GK・緒方(右)

 【全国高校サッカー・流通経大柏1-1(PK3―1)前橋育英】GK緒方大樹(3年)のスーパーセーブでPK戦を制し、流通経大柏が3年ぶりの準々決勝進出を果たした。

 1―1で突入したPK戦で守護神が本領を発揮した。前橋育英の2人目・湯川のシュートを右に飛んで止めると、4人目の小牟田のシュートもがっちりセーブ。「相手の顔を見たら動揺していた。気持ちで勝っていたので、全力で止めました」。枠に飛んだ3本のうち2本を止めた緒方は、してやったりの表情だった。
 全日本ユース選手権終了後の昨年10月から毎日、1日10本のPK特訓を行ってきた。その中で勘を養い、「軸足の微妙な動きを見る」という鋭い読みも磨いてきた。本田監督も「(PK戦で)最低でも1本は止める」と全幅の信頼を寄せていた。
 2日夜に明徳義塾戦で右大腿骨骨折の重傷を負ったDF中西から主将のDF増田にメールが届いた。1人1人に向けた激励の言葉にイレブンは涙を流し、チームは一つになった。だが、緒方に向けた言葉は「特になし」。「その言葉で泣けなくなった」と笑った緒方だが、「信頼されているということ」と理解した。5日の準々決勝では前回王者・山梨学院大付と対戦するが、「PK戦?自信があります」と再びゴール前で仁王立ちする。

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2011年1月4日のニュース