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香川、開始5分でV弾!1次リーグ突破に望み

[ 2010年12月4日 06:00 ]

カルパティ戦の前半、ヘディングで先制ゴールを決めるドルトムントの香川

 ドルトムントの日本代表MF香川真司(21)が2日にホームで行われた欧州リーグ1次リーグのカルパティ・リビフ(ウクライナ)戦で先制弾を決めて、3―0の勝利に貢献した。前半5分に頭で今季公式戦10得点目を記録。ドルトムントは2勝2分け1敗として決勝トーナメント進出に望みをつないだ。1次リーグ最終戦は15日、アウェーでセビリア(スペイン)と対戦する。

 極寒のピッチを香川が熱くした。0―0の前半5分、右CKのこぼれ球を拾ったMFシャヒンの右サイドからの左足クロスに反応。ニアサイドに走り込みジャンプヘッドでゴール右隅のネットを揺らした。11月27日の国内リーグ・ボルシアMG戦に続く、2試合連続弾。今季公式戦得点を10に伸ばし「タイミング的にばっちりだった。良い時間帯に先制できた」と胸を張った。
 記録的な大寒波が欧州中部を襲っており、試合開始時の午後7時の気温は氷点下7度。雪かきされたピッチには白い跡が残り、オレンジ色のボールが使用された。不慣れな環境だったが、前半22分に巧みな切り返しでDFをかわしてシュートを放つなど切れ味鋭い動きを披露。試合前から負傷していた腹部打撲の影響もあり、後半22分に途中交代したが「やれないことはなかった。次の試合(5日の国内リーグ・ニュルンベルク戦)も問題ない」と軽症を強調した。
 チームは2勝2分け1敗として、1次リーグ突破に望みをつないだ。決勝トーナメント進出には15日のアウェー・セビリア戦の白星が条件となる。香川は地元ビルト紙の採点でチームトップタイの2点の評価を受け、WAZ紙からは「極東から来た素晴らしい選手」と絶賛された。9月30日にはホームでセビリアに0―1で敗れているが「自力で決勝トーナメントに行ける可能性があるので、しっかりと勝ちたい」と気合十分。日本屈指のアタッカーはドイツだけでなく、欧州舞台でも旋風を巻き起こしている。

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2010年12月4日のニュース