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小倉会長、34年大会出馬表明も…脅威は中国

[ 2010年12月4日 06:00 ]

 【W杯開催地決定】22年大会招致に失敗した日本サッカー協会の小倉会長は早くも「24年後」を見据えた。FIFA理事22人の投票では1回目が3票、2回目が2票で最下位に沈み完敗した。だが「諦める必要はない。招致にはお金がかかるけどファンがまたやれと言ってくれれば態勢を整えたい」。次回、アジア勢が立候補可能な34年大会への出馬を表明した。

 ただ戦いは厳しい。小倉会長は「FIFAも新たな市場として凄く興味を持ってる。人口も多いし資金力もある。観客動員記録だって間違いなく更新できる」と巨大市場を有する中国が最大の脅威になると指摘する。
 今回の招致費用は約9億5000万円で02年大会前に比べ約10分の1。小倉会長は「カタールは国の予算で活動をやっていた。一協会でやれる範囲のものではなくなっている。スタジアムの整備も必要。中国には既に日本より新しいスタジアムができている」と課題を挙げ、「何が問題で、どこに差があったのかしっかりまとめたい」と敗因を分析した報告書を作成することを明言。3日帰国の途に就いた。

 ≪不正疑惑報道の影響指摘≫FIFA理事でもある日本協会の小倉会長は、イングランドの落選と英国メディアによる一連のFIFA理事の不正疑惑報道の因果関係を指摘した。「施設面を見てもイングランドに欠けているものは何もない。最初に落選するとは思わなかった。(報道の影響は)あると思う。取り上げられた人、その地域の人が投票を嫌がるというのはあり得ることだと思う」と語った。
 
 ▼日本代表・ザッケローニ監督 今回の結果は非常に残念。(日本は)本当にW杯を開催するに値する国だと思う。この結果を真摯(しんし)に受け止め、新たなスタートだと捉えて、日本サッカーのさらなる発展に尽力していきましょう。

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2010年12月4日のニュース