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川島奮闘も2失点に「やっぱり強かった」

[ 2010年6月5日 06:00 ]

<日本・コートジボワール>相手のクロスをパンチングする川島永嗣

 【W杯強化試合 日本0―2コートジボワール】悪夢のようなシーンは前半13分だ。ドログバのFKは壁となった岡崎に当たり、さらに飛び込んだ闘莉王の右足でコースを変え、ゴールに吸い込まれた。2戦連続、3度目のオウンゴール。GK川島は「前回に続いて、落ち着いて入れたけど、やっぱり強かった。そういう相手とやる中で、先に失点してしまうと難しい」と責任感だけを口にした。

 半年ぶりの代表戦出場となったイングランド戦で、ランパードのPKを止めるなどスーパーセーブを連発。「結果としては負けている」と悔やんだが、たった90分で岡田監督の信頼を勝ち取った。この日も前半24分、相手がDFラインの裏にロングボールを放ってきた際はペナルティーエリアを飛び出してクリア。後半16分にはドゥンビアの強烈なシュートをはじき、期待は裏切らなかった。
 それでも、後半35分にFKからK・トゥーレに決められたシーンに「ギリギリのところだったけど、ああいうところで勝負は決まってくる。そういうギリギリのところを抑えられるようにしたい」と悔しさをあらわにした。仮想カメルーン戦のこの日の先発で、14日の先発は決定的。だからこそ、やらなければいけないことがある。もはやサプライズではない、守護神の座をつかんだ川島は、世界をアッと驚かせるセーブで日本を救う決意にあふれていた。

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2010年6月5日のニュース