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殺気立つ敵地で決めた!ポルトガル、最後に報われた

[ 2009年11月19日 09:27 ]

 【ポルトガル1―0ボスニア・ヘルツェゴビナ】サラエボの北にある工業都市ゼニツァの競技場は約3万人の熱狂的なサポーターで通路まで埋め尽くされた。試合前のポルトガル国歌は激しいブーイングでかき消された。殺気立った雰囲気の敵地で本大会進出をつかみ取った選手たちは、警官隊に囲まれて窮屈そうに声援を送った一握りの母国サポーターに駆け寄り、感動を分かち合った。

 プレーオフは2試合とも負傷のエース、ロナウドが欠場したが、自慢のパスワークと機動力でゴールを脅かした。後半11分、3バックで手薄な相手守備を左からの横パスで揺さぶり、逆サイドのスペースに走り込んだラウルメイレレスが冷静に左隅へ。殊勲の26歳は「プレーしづらい環境と最悪のピッチ状況だったが、自分たちの力を信じ、証明できた」と顔を紅潮させた。
 今予選は1勝3分け1敗と出遅れたが、その後は1分けを挟む6連勝と力強く盛り返した。面目躍如のケイロス監督は「マラソンは最後にすべてが報われる。苦しみ抜いて逆境を乗り越えたのだから褒めてやりたい」と誇らしげだった。(共同)

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2009年11月19日のニュース