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青色吐息…フランス指揮官は「W杯について話したくない」

[ 2009年11月19日 10:25 ]

アンリが神の手?仏“疑惑のゴール”でW杯切符

 前回W杯準優勝のフランスは、青息吐息の予選突破だった。本拠での90分間を0―1で封じられ、2試合合計1―1で迎えた延長前半13分に格下のアイルランドを辛くも突き放した。ドメネク監督は「大事なのは予選を通過したことだ」と試合内容を避けるようにコメントした。
 しかもアシストしたアンリは、FKからの長いボールを手で止めて、ガラスの決勝ゴールをおぜん立てした。主審の目は免れたが、相手サポーターから「チート(いかさま師)」と連呼され、敵将のトラパットーニ監督に「フェアプレーはどこへ行ったのだ」と嘆かれた。試合終了とともにスタンドから垂らされた金色のテープが不似合いな、後味の悪い結末だった。
 個々の能力で上回りながら、相手の鋭い出足にリズムを乱され、簡単なミスや意思の疎通を欠いたパスが目についた。前半32分、自陣右サイドをダフに破られ、ゴール前のキーンにきれいに合わされ失点。後半の反撃は空回りした。
 予選を通じてチームの不協和音がささやかれ、ドメネク監督は場内スクリーンに姿が映されただけで観客からブーイングが起こるほど国内で不人気だ。「やっと予選が終わったばかり。まだW杯については話したくない」とかわした同監督が、来夏までにチームを立て直せるかは大きな疑問だ。(共同)

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2009年11月19日のニュース