長友　完全復調！オランダ遠征へアピール

＜山形・ＦＣ東京＞前半１３分、左サイドを駆け上がる長友佑都

　【ＦＣ東京０－１山形】ＦＣ東京は今季公式戦２戦２勝と“カモ”にしていた山形にアウェーで苦杯。唯一の明るい材料は岡田ジャパン不動の左サイドバック、長友佑都（２２）の完全復調だった。虫垂炎の手術を乗り越え、今月１日の川崎Ｆ戦以来の先発フル出場となった長友は「マジ、悔しい。この負けはめっちゃ痛いね」と悔しさをあらわにした。

　ピッチ上では驚異の回復力を見せた。虫垂炎の手術を受けたのが３日。術後、食事も取れず体重は３キロも落ちた。しかし、先週末から猛暑の中、一人で２部練習を敢行し、手術前と変わらぬ豊富な運動量とアーリークロスを披露した。「１試合やれたのは大きい。体の切れ、動きは悪くなかった」。２８日に予定されるオランダ遠征（３１日～）の代表発表を前に、絶好のアピールとなった。

　現在１１得点の石川を欠いたチームは、山形の２倍となる１６本のシュートを放ちながら２戦連続の無得点。それでも復帰戦を白星で飾れなかった長友は「今後、コンディションはどんどん良くなっていくと思う」と気持ちを切り替えた。次は２３日の鹿島戦、そして９月のオランダ遠征に向け、上昇カーブを描いていく。