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大久保30秒弾!岡ちゃんに決定力アピール

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<神戸・鹿島>試合開始直後、ゴールを決め喜ぶ神戸・大久保嘉人

 【神戸1-0鹿島】森本には負けない!神戸の日本代表FW大久保嘉人(27)が、ホームでの鹿島戦の開始30秒に先制ゴール。首位を倒す決勝弾で1―0の勝利に貢献した。岡田ジャパンの9月のオランダ遠征にFW森本貴幸(21=カターニア)の初招集が決定的な状況で、試合を視察した岡田武史・日本代表監督に決定力をアピールした。

【試合結果


 大久保が電光石火の先制弾で“ディア(鹿)ハンター”ぶりを発揮した。試合開始からわずか30秒、右サイドからDF近藤のスローイン。相手DFの胸に当たってこぼれたボールをゴール正面で右足で合わせ、バウンドさせて左隅へ突き刺した。07年3月31日の対戦から、これで出場した鹿島戦は4戦連発。「冷静に押し込めた。開始早々(決勝点は)気持ちいいっすね」と言葉も弾んだ。

 出場停止明けの大久保にとって、7月25日の大宮戦以来となる今季4点目。この日は日本代表の岡田監督が視察に訪れており、鹿島戦と相まって発奮材料には事欠かなかった。しかも、28日発表予定の日本代表のオランダ遠征メンバーには、FWのライバルとなる森本(カターニア)の初招集が決定的。「意識はしていない。あいつはあいつの良さを出せばいいし。代表は生き残りだからね。(お互い)持ち味を出さないと」と話したが、自分の持ち味はピッチ上で出した。「90分は持っていない。足は止まっていた」。辛口なコメントを口にした岡田監督も「体は切れているんじゃないか。神戸も大久保も良くなってきている」と復調ぶりを認めた。

 開始早々の1点を守りきり、鹿島戦は04年11月7日以来、8試合ぶりの白星。就任2戦目の三浦監督に初白星もプレゼントした。ホーム約2カ月ぶりの勝利に、3戦連続完封のおまけもついた。「相手にとって脅威になったのは間違いない」とエースを称えた新指揮官。昨季王者から得た勝ち点3で、残留を目指す神戸も、岡田ジャパンでレギュラーを狙う大久保も、勢いに乗っていく。

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2009年8月20日のニュース