×

ネルシーニョ監督柏1勝!残留へ会心4発

[ 2009年8月20日 06:00 ]

<浦和・柏>前半23分、先制ゴールを決め、柏・小林祐三(手前)と抱き合う大津祐樹

 【柏4-1浦和】柏が逆転残留に向けて力強い一歩を踏みだした。ネルシーニョ監督の就任後4試合目(ベンチでの指揮は3試合目)となった浦和戦で、今季最多4点を挙げて快勝した。過去3分け1敗と鬼門だった埼玉スタジアムで会心の勝利。ネルシーニョ監督は得点の度にタッチライン際まで飛び出してガッツポーズを繰り返した。

 鮮やかなゴールラッシュで初勝利をプレゼントされた指揮官は「この勝利は“守ってカウンター”というのを選手が徹底してくれた結果。選手はしっかりと戦術を理解してやってくれた。きょうの1勝はこの状況から脱出するための大事な1勝」と手応えを口にした。

 怒とうの猛攻を生み出した要因は、リーグ最多失点の守備陣の改革にある。これまでは前線からのプレスがかからずに、前線と最終ラインが間延びして攻守のバランスが取れていなかった。ネルシーニョ監督は前線で深追いせずにしっかりとそれぞれのポジションで守ることを徹底した。

 さらに、この試合ではボランチの杉山を浦和MFポンテのマンマークにつけさせるなど、守備において選手個々の役割を明確にした。その効果で全体がコンパクトになり、選手間の距離が近くなった。ボールを奪ってからカウンター攻撃に転じる際の攻守の切り替えもスムーズになった。

 「守備ができてきたからカウンターにもつながる」と北嶋。杉山も「作戦がはまった」と会心の笑みを見せた。これでネルシーニョ監督就任後は4試合で3失点。これまで3試合で1得点しか奪えなかった攻撃陣にもようやく復調の気配が出てきた。
 「前だけを見つめて立ち止まらずにハードに練習を続けていく」と意気込むネルシーニョ監督が、低迷するチームをさらに上へと押し上げていく。

続きを表示

2009年8月20日のニュース